殴られた話

夏期講習から参加しました。

塾に行くのは嫌でした。絶対ついていけないと思っていたから。しかもお姉ちゃんが行ってた所だったし、頭の出来を比べられるに違いないとそう思っていました。最初に受けた実力テスト的なものは30点くらいでした。でもそこは成績でクラスを分けたりする所じゃなかったので自分の馬鹿さが周りに知れることはありませんでした。でも、一緒に授業を受けるので分からない私はどんどん周りと差が出来てしまいました。先生の言っている事が本当に分からなかったし、もう諦めていました。(中3なのに早いですよね)学校が終わって夕方から夜まで分からない授業が続くのは辛かった。その中でも、歴史と国語の漢字だけは小テストも頑張りました。数学と英語は寝てしまう日々でした。親には特に何にも聞かれたりしませんでした。中学校で40、50点が平均だった私が70点を取ると凄い、凄いって喜んでくれました。でも学校と違って、塾の問題って幅が広いし応用も多くて全然解けませんでした。どこが分からないかも分からなかったので(重症)先生に聞くことも出来ませんでした。

だから、頑張っていい点取った小テストの話だけは時々してました。夏休みが終わりに差し掛かった時、英語の授業を見回りに来た塾長に居眠りしている所を発見されて、みんなが問題を解いてる静かな時に名前を呼ばれて「ちゃんとしろ」って怒鳴られたかと思うと、グーパンチがとんできたのでびっくりして椅子から落ちました。泣きました、、、泣きながら塾長の部屋に行くと話が始まりました。まず、どうしてお前は塾に来ているんだということ。塾に行くにはお金が掛かっているということ。親の思い、先生たちの気持ちも、塾長の気持ちも話がありました。一通り話が合って、さっきお前を殴ったこと、俺は後悔していないし言いたいなら親に言えって言われました。私に非があるのを分かっていたのは自分だから言うのは違うし、愛のあるパンチだったので。

だから、正直に分からない所も分からないと言いました。分かりたい気持ちはあるとも言いました。分からないから塾に行くのも意味が分からないと言いました。お金の話も聞いて、なんにも考えてなかった私は意味もなく塾に行っていた日々を凄く無駄にしていたんだと、そこでようやく後悔しました。お父さん、お母さん、ごめんなさい。でもそこから色んな人たちの有難みが感じられるようになって、前よりも勉強と向き合うことができるようになっていきました。わずかな休憩時間は塾長と英単語の暗記をしました。対して英語が得意で英検にも沢山チャレンジしていたお姉ちゃんを塾長は知っています。英単語も覚えるのに苦戦していた私は、思い切って話しました。「私はお姉ちゃんみたいに出来ない」って。「お前はお前だろうが!」と当たり前のことを言われて終わりました。親も先生たちも比べていたところはあったと思うけど、「私」を見てくれました。比べていたのは私だけでした。やっぱり、馬鹿だなぁって思いました。「お前はお前」だという何とも力強い言葉は、それからの私を変えてくれました。前よりも分からない所が減りました。塾長と仲良くなった私はその喜びを伝えに行くと、「英単語いっぱい覚えたもんな」って言われました。数学も、公式を覚えたら解けました。(当たり前なんですけどね)クラスの人とは特に仲良くしていたわけじゃなかったけどパンチを受けた日から話しかけられるようになって、一緒に暗記したり小テストの点数競ったりして、そういうのも楽しめるようになりました。塾長、ありがとうございました。

ここでの頑張りが高校でも頑張っていける力になったから。

でも高校でも何度か赤点取ってしまいました。